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『年の差』恋愛に至るまで。

夫との出会いが、よく付き合えるようになったよなあ…と今でも思う。大学卒業後、地方の実家では満足な職にありつけず、友人に誘われて上京したもののやはり正社員の道には縁がなく。何年もフリーターをやってどうにか食いつないでいた。

恋愛とかにもあまり縁がないまま、気づけばすでに30代になっていた。その頃事情があり、コンビニの夜勤をすることになったのだが、その時同時採用されたのが夫だった。第一印象は「ああ、やっぱり若い男性がやるような仕事なんだなあ…。足引っ張らないように頑張らないと」だったのだが、実はその時は夫の年齢を知らず勝手に20代半ばくらいかなあ…なんて思っていた。

で、研修期間も終わり新人2人(私と夫)で初夜勤をこなしている時、ふとした話題から年齢の話になった。私が「いやあ、もう30超えちゃったよ~」なんて笑いながら言うと夫は「えっ、そうなんですか?!全然見えませんね」なんて返すので「そう言えば、○○さん(夫の名前)はいくつなの?」と聞くと、「え~、オレはまだまだひよっこですよ。だって22ですもん」

スゴいビックリした。え、私より9コ下なの?!あ~、そりゃ若いわ…。
もちろんこの時は、相手と恋愛関係になれるとかなれないとか全く頭にはなかった。男性の方が年上ならまだしも、20代が始まったばかりの男の人が特にキレイでもないしスタイルも良くない30女を相手にするワケがない。そこまで自信過剰じゃないし。

その時の会話はそこで終わったのだが、仕事上がりにいろいろ好きなことや趣味の話をなんとなくしているうちに、お互いかなりマニアックな映画監督が好きだということが判明。夫いわく「女の人でその監督の作品好きって人、初めて会いましたよ」だった。

こんな感じから『オトモダチ』な関係が始まり、夜勤明けには近くのファミレスで3~4時間くらい延々あれやこれやの話に花を咲かせるようになり、その時にお互い本(読書)が好きということで、某有名古書店街の古本まつりに初デートすることになり、気がついたら休日が合った日には博物館や美術館に行ったり、近くの大きな公園に行ったりと本当に良く遊ぶようになった。

この頃から私は相手を単なる遊び相手ではなく、異性として好きになっていたんだけれど、やはりネックは『年齢』。

気にするな、と仲の良い友人はアドバイスをくれたんだけど、元々恋愛経験乏しい人間にはやはり気にしないのは難しく、自分が相手を好きでも相手が異性として自分を好きでいるかどうかは当時の私には全くの不透明でなかなか夫の本心が聞けなかった。

そして、クリスマス・イブの日。夫から「映画に行こう」と誘われ、私も観たかった映画だったのでOKして2人で観に行った。映画を観て、ちょっと近くのお店をぶらついて晩御飯と食べて。そのままいつものように「じゃあまた、次の夜勤で会おうね」な感じでバイバイするはずだったんだけど。

暗くなった帰り道を2人でゆっくり歩いていると、ふと夫が「俺たち、このまま付き合おうか?」と言い出した。

瞬間私、頭真っ白。えっ、この人今なんて言った?自分の思考回路は完全停止していたのに言葉だけが口から出た。「いいですね」と。

それからは本当に特になんの支障も問題もなく、実にトントン拍子で付き合いが始まり、婚約にいたり、同棲が始まり…。夫の告白から3年後には無事入籍に至った。

正式に付き合い始めてからは、年の差なんて気になったことはないし、夫のご両親も私の年齢をとやかく言うような方々ではなかったので何も気にすることがなく、引け目を感じることもなく今も仲良く暮らしているけど。

やっぱり今でも時々、よく夫と付き合えるようになったなあ…、というか、夫はよく私を選んだなあ…、と時々思い返してしまうのだ。