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挙式当日のすべりこみプロポーズ

大学時代からの付き合いだった私と彼。学生時代からお互いの実家を行き来し、両親からも公認の中。

付き合って1年が経つ頃には家族ぐるみで結婚についての話題も出るようになり、未熟な学生ながらこのまま結婚しようとお互いに思っていました。サークルの先輩後輩だった私たちは、先に彼の方が地元に帰って働いていたので、私は彼を追いかけるように彼の地元で就職。その頃には、私が社会人として生活が落ち着いたら結婚するだろうと、私たちもお互いの両親も考えていました。

しかし、結婚するのが当たり前のように過ごしてきたせいか、彼からのプロポーズはまだでした。おそらく彼は、はっきりとプロポーズしないつもりだったかもしれません。いざとなれば頼りになりますが、なにせシャイで照れ屋な彼。彼と結婚したいし、それはものすごく幸せだけど、女としてはやはりプロポーズしてほしい。

一生に一度の結婚なので、彼がなにかのタイミングでプロポーズしてくれないかと密かに期待して待ち続けていました。私が社会人になって半年ほど経ち、いよいよ実際の結婚に向けて準備が始まりました。

まずは結納を前に婚約指輪を準備することに。女性の憧れのシチュエーションといえば、婚約指輪を渡されると同時に「結婚してくれ」と言われる、あの場面。状況をセッティングすれば彼もやりやすいかと思い、意を決して「…そういえば、プロポーズってされてないよね」と言ってみました。

すると彼は「うん、そういえば」と一言返してくれたのみ。結局婚約指輪は二人で取りに行き、それを改めて渡されることなく、結納の時までしまったままになってしまいました。もちろん結納ではプロポーズなどされず。

そのうちに挙式の日取りも決まり、式場も決まり、招待状の送付など挙式の準備が始まり、結婚指輪を選びに行く段階に…。これはもうプロポーズは諦めようと思い、「それはそれでアリか」と自分を納得させようとしていました。

そしていよいよ挙式の日。レストランでの人前式を選んだ私たちは、当日の朝、会場で指輪交換などのリハーサルを行うことになっていました。

ドレスとタキシードに着替えて、スタッフさんに誘導されながらのリハーサル。緊張もあり事務作業のように淡々とリハーサルは進みましたが、指輪交換のときになって、彼が急に動きを止めたのです。

不思議そうにする私に彼が言ってくれたのは「一生大切にするから、結婚しよう」というプロポーズの言葉。挙式がすぐあとに控えているというのに、嬉しくて涙が溢れてしまいました。

プロポーズがないことを不満に思っていた私をちゃんと知っていてくれたのです。シャイな彼が、大勢のスタッフがいるリハーサルの場でその言葉を言ってくれたことになおさら感動しました。

一生忘れられないプロポーズになりました。